外資系保険会社の攻勢
30 11月 2011いずれ外資系保険会社の攻勢にあってかなりの自由化を進めざるをえなくなるでしょう。このように、一二○○兆円の個人金融資産を狙った金融界の奪い合い競争は一層激化する見込みです。一二世紀への生き残りをかけた壮絶な金融戦争といってもいいでしょう。こうした動きのなかで、不動産業界だけはまったく具体的な戦略を打ち出せずにいます。本来であれば、金融ビッグバンを追い風にした不動産金融商品構想がそろそろ具体化してもいい頃なのですが、この業界だけはいまだに波に乗り切れていない観があります。なぜでしょうか。不動産業界も、バブル最盛期の八○年代後半には個人投資家向けの不動産小口化商品が面白いほど売れました。当時は小口化といっても最低投資金額は一億円でしたから、いかに日本人が不動産投資熱に侵されていたか、そのエネルギーのすごさが思い起こされます。当時のあのあふれるような投資欲と、「不動産こそ最も有利な資産である」といった熱狂的な信仰心はどこへ消えてしまったのでしょうか。私は、不動産投資ビジネスは個人投資家をターゲットにするのではなく、まずは生命保険会社等の機関投資家を対象にして始めるべきだと思っています。